医療の発展に関する最近の話題としては、STAP細胞の発表がありました。
日本語では刺激惹起性多機能獲得細胞と言い、身体を構成するあらゆる細胞になる機能を持った細胞ということです。 ネイチャー紙に論文を発表したのが、理化学研究所の弱冠30歳の女性博士ということも話題の一つでした。 2012年にノーベル賞に輝いた山中教授のiPS細胞以上の成果だとも言われ、今後の医療の発展に、iPS細胞と並んで大きく貢献するだろうと期待されています。 医療の発展の歴史を遡ってみると、iPS細胞やSTAP細胞の発見のように、医療を大きく進化させることになるような発見がいくつもありました。

まず最初にあげられるのは、麻酔の発見です。 それ以前の外科治療は麻酔をしないでやっていたので、当然患者にとっては大きな苦痛で、失神してしまう人もいるほどでした。 助手は患者を押さえつけることができる屈強な力持ちが選ばれ、優秀な外科医とは、いかに手早く治療を済ますことができるかということでした。 世界で最初の麻酔は1846年のことと言われていますが、実はそれより40年も前に日本で花岡青洲によって行われています。 残念ながら世界に向けて発表されていないので、この事実は正式な記録としては残されていません。 この麻酔の発見が、外科治療を大きく変えることになったのは、容易に想像できることです。
次には顕微鏡の発明(1590年)があげられます。 顕微鏡の発明によって医療が発展に齎されたのは、血液循環の正しい理解と細菌の発見があります。 血液循環については、それまでの医学では身体の中を血液が流れ、動脈と静脈とがあることまでは分かっていましたが、動脈と静脈の間がどのようになっているのかが分かっていませんでした。
顕微鏡の発明によって、毛細血管の存在が発見され、血液循環が正しく理解されるようになったのです。 感染症については、何らかの病原体によって引き起こされるとは考えてはいましたが、それがどういうものかまでは分かってはいませんでした。 顕微鏡によって、細菌を直接見ることができ、その違いも分かるようになりました。 しかし細菌よりも小さなウイルスの発見は、電子顕微鏡が発明されてからのことになります。

三番目にはX線の発見(1895年)があります。 X線の発見以前は、身体の内部を調べるためには、切開するしか方法がありませんでした。 X線の発見によって身体の内部の様子が映し出され、この発見は衝撃的なニュースとして世界中に発信されます。 あまりに衝撃的であったために、病気でもないのに記念に手形や足のレントゲン写真を撮影する人が現れ、放射線による後遺症が出る人も出現したほどでした。 X線から現代のCTやMRIなどにつながり、治療の予備段階でなくてはならないものなのです。

このように発展を続けてきている医療ですが、その進歩は現在では医師免許を持たずとも応急処置を行えるまでになりました。 施設などでよく目にすると思いますがAEDと言います。
いきなり倒れて心肺停止状態になった人にとって一番大切な事はスピードです。 救急車を待っていては助からない可能性がどんどん高まってしまうなか、命をツナグものになります。
心配停止状態の人に電気ショックを与えるのはなかなか勇気のいると思ってしまいがちですが、最近ではAEDの進歩により講習を受けなくても誰にでも使えるようになりました。 恐れる心配がない理由として、機械を開けてからは全て音声案内をしてくれます。 さらに電気ショックを必要としているのかの判断もAEDがしてくれるので、必要がない人には作動しません。 なので、怖がらずにその状況に出くわした際は救ってあげる事だけを考えましょう。 もし自分がその状態になったとしたら、そういう人がいることを願うしかないのです。